紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  メールマガジン 第33号

   (2010年7月18日号)  

 
紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク
 会員の皆様へ
日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。メールマガジン第33号(2010年7月17日号)をお届けします。
 
 久しぶりに青空がのぞき、梅雨前線が北方に去ったようで、今日から三重県は梅雨明けといった感じです。地球温暖化、海水温度の上昇のせいでしょうか、今年の梅雨はあちこちで豪雨となり被害が出ました。これからの酷暑に負けずに過ごしたいものです。
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 さて、前号(32号:3月1日)以降に掲載した記事について解説します。記事の内容は次の通りです。
 
1)農林水産省の「ため池百選」に津市の「片田・野田のため池群」が選ばれる
2)「片田・野田ため池群の自然・文化・催し」
3)紀伊半島の巨木を訪ねる
   伊勢神宮内宮の神宮スギの大木
   鈴鹿市の地蔵大マツ
4)三重県のため池の生物  アオサギ
5)ブログを開設
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1)農林水産省の「ため池百選」に津市の「片田・野田のため池群」が選ばれる
 農林水産省が進めてきた「全国ため池百選」の選定結果が3月25日に発表に なり、当ネットワークから推薦した「片田・野田のため池群」が選定されました。三重県ではもう1ヶ所、希少種のシデコブシの花が咲く菰野町の「楠根ため」が選定されました。紀伊半島では奈良県の2箇所(斑鳩町の斑鳩ため池、桜井市の箸中大池)、和歌山県の1ヶ所(海南市の亀池)が選定されました。津市の片田・野田のため池群は、ため池群として認められたこと、地元以外の人にはほとんど知られていないが里地里山の風情が濃厚に残っていることなど、全体的にユニークな存在だと思います。これからも、農家のため池管理の労苦に感謝しつつ、その風情を楽しみつつ、観察や調査を通じて、環境や自然に対する興味と関心が増すようにしてもらえればと考えています。

農林水産省ため池百選
 
農林水産省が募集した全国「ため池百選」に、津市にある「片田・野田のため池群」が選定される!
  
2)「片田・野田ため池群の自然・文化・催し」
 
 片田・野田のため池群が「全国ため池百選」に選定されてから初めての催しが開かれました。三重県立博物館の生きものグループはほぼ毎月1回、野外で自然観察会を開催していますが、今回は片田丘陵にある「片田・野田のため池群」で昆虫、植物などの生きもの調査をしました。5月晴れの午前から昼にかけて、生きものグループの仲間達が捕虫網を持って、片田丘陵のため池を楽しく巡りました。
 片田小学校での環境・自然観察学習の模様についても載せました。
 
片田・野田ため池群の自然・文化・催し
 
 
3)紀伊半島の巨木を訪ねる
 
  伊勢神宮の巨木の写真は以前に撮ってありましたが、何となく畏れ多いといった気持ちで書かないでいましたが、今回掲載することにしました。伊勢神宮創設の時代から内宮の樹木は伐採されること無く生育しているので、樹齢を重ねた大木がありますが、幹回りのサイズを測定していないので分りません。一方で、伐採不可の森でも1500年の年輪を重ねたような巨樹はあまり目に付きません。やはり、そのような歳を重ねるには落雷、病害虫など幾多の試練を越えないといけないので、まれであると言えそうです。

 鈴鹿市西玉垣町の大マツは、マツという樹木の持つ独特の威厳といった風情があり、一見して立派な樹だと思いました。今、マツ枯れの猛威の中で、生き残るのは大変なことですが、県の天然記念物として3年に一度マツノザイセンチュウ防除のための薬剤灌注がなされていると、後で読んだ本に書かれていたので、やはり、それだけの努力が払われていたのかと安心しました。
 
鈴鹿市西玉垣町の地蔵大マツ
 
4)三重県のため池の生物  アオサギ

 これまで、「三重のため池の生物」で、筆者が珍しいと思ったチョウトンボ、カワセミを書きましたが、今回は、1年中ため池で見られるアオサギについて書きました。アオサギは大型の鳥で目立ち、1年中棲んでいる留鳥ですので、ため池や河川の環境変化の指標生物としても貴重な存在であると思われます。間近で飛ぶ姿をみると、大きく悠然としていて羽切部分が黒く、独特の存在感があります。

アオサギ

5)ブログを開設

 ブログを開設し、NPOの実施する「産学連携による農業と食品産業を担うリーダー育成研修」の模様を書き込みました。と言いますのは、筆者は、平成20年から、経済産業省の委託事業であったこの研修コースを開発するお手伝いし、昨年度は実際に受講生を集めて実証研修を行うなど、事務方としてそれなりに頑張ってきましたので、その分、思い入れも強くブログに今年度の研修内容を書いてみた次 第です。この研修コースは、農業と食品産業に特化した「ビジネス・スクール」であるので、東海地域のみならず全国的にもユニークな存在の研修であり、中小企業・団体のリーダー育成のための社外研修には打ってつけと思っています。しかし、宣伝が下手で、受講生を集めることは容易でありません。このブログが有効な宣伝媒体の1つになることを願っている次第です。

ブログを開設

NPO
 
(2010年7月17日 主宰者より)

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